最近、街中で【セルフホワイトニング】の店舗をたくさん見かけるようになったと思いませんか??
SNSでもインフルエンサーの方達が【セルフホワイトニング】を紹介したりしてどんどん広がってきている【セルフホワイトニング】ですが、歯科医師の立場から言うと、オススメしません!!
今回は【セルフホワイトニングに行かない方がいい3つの理由】を紹介します。
セルフホワイトニングとは?
まず最初に【セルフホワイトニング】とは何か紹介しておきます。
【セルフホワイトニング】は文字通り、自分自身で行うホワイトニングです。
なぜ自分自身で行う必要があるかというと、スタッフが歯科医師や歯科衛生士の資格を持っていない普通の人(無資格者)だからです。
資格がないので、お客さんの口の中を触る事が出来ないので自分でやってください。
というスタンスでやっているのが、【セルフホワイトニング】です。
では、セルフホワイトニングがだいたいどんなものかわかったところで、 【セルフホワイトニングに行かない方がいい3つの理由】を紹介します。
【理由1】スタッフが無資格
まず一番大きな理由が、スタッフが無資格という事です。
つまり、歯に関して知識がない人がホワイトニングの説明をして、あとは自分でやってください。責任は持ちません。自己責任でお願いします。
という所に行こうと思いますか?
無資格なので、お客さんの歯が虫歯なのかどうなのか?被せ物なのか自分の歯なのか?すらわからないケースもあります。
もちろん虫歯で黒くなっている部分が白くなるわけもありませんし、自分の歯と被せ物では効果の程度も違ってくるのは当たり前です。
最近では歯科医師在籍をうたっている【セルフホワイトニング】も出てきていますが、そんな所に在籍している歯医者はどんな歯医者なんでしょうか?そもそも籍は置いていても歯科医師が行うとは言ってないので名義貸し状態の可能性も高いですね。
【理由2】効果が限定的
【セルフホワイトニング】はホワイトニングといっても、歯の汚れを落とすだけなので、元々の歯の色以上に白くなることはありません。
歯医者で行うホワイトニングのように、薬液を歯に塗ってライトを当てて同じような事をしてますが、これが、歯医者で行うホワイトニングとセルフホワイトニングの大きな違いです。
歯医者で行うホワイトニングは、歯の表面の汚れを落とした後に、歯の色を漂白するホワイトニングを行います。なので、元々の歯の色よりも歯の色を白くすることが出来ます。
しかし、セルフホワイトニングは、歯医者と同じようにライトを当てていても、無資格者なので医薬品を使うことが出来ない為、歯磨き粉に入っているような成分の薬液を使って、汚れを落とす事しかできません。
つまり、元々汚れが付いていないような人は効果がないということです。
【理由3】法律的にグレーゾーン
セルフホワイトニングは法律的にはかなりのグレーゾーンです。
すべて自己責任で自分で行っているという部分でグレーになっていますが、使用する薬液の種類や光を当てる機械の種類を間違えば、歯科医師法違反となり罰則の対象となります。
そして、薬液の塗布や機械の操作も含め、口の中や口の周りに影響を与える行為を行うことも歯科医師法違反となり禁止です。
もしも、従業員が歯科衛生士の資格を持っていたとしても、歯科衛生士は歯科医師の指示のもとでなければホワイトニングを行う事はできません。
実はこの、自己責任で行っているという部分でグレーゾーンだったものが、ほぼブラックになった例があります。
それは、歯科技工士が単独でマウスピースを作成していた例です。
歯科技工士は法律上、歯の型を取る事はできません。しかし、歯の型どりを選手自身に自己責任で行わせることでグレーゾーンとなっていました。
しかし、厚生労働省が歯科技工士が単独でマウスピースを作成し、選手に提供する事は違法であるという考えを発表したことで、歯科技工士単独でのマウスピース作成が違法となり出来なくなりました。
今後、セルフホワイトニングについても同じような発表がある可能性があり、歯科医師の診療、指示がない限りセルフホワイトニングであっても行う事が出来なくなる可能性は十分に考えられるので注意が必要です。
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